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[C13] 季節外れなネタですが

夢追い人の続きをUPしようと思ったら、書いた紙をどっかに忘れて来てしまいました。ドジですねぇ。

こんな文字だらけのへっぽこサイトでもチェックして下さっている方がいらっしゃるようでありがたい限りです。
このままでは申し訳が立たないので、せめてものお詫びとして、以前書いたバレンタインネタを投下しておきます。
毎度ながら見苦しい点が多々あるかと思いますが、そこはご愛嬌と言う事でお許し下さい。
  • 2007-04-08
  • 投稿者 : ぱるばと
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旧バレンタインネタ

「へえ、これはなかなか」

グレンは目の前に立つチョコレートを眺め、感嘆の声を上げた。
2月14日。若くして貿易会社の社長となり、世界でも5本の指に入るほどの大富豪となったグレンの屋敷には、いつも数え切れない程のチョコレートが届く。
無論、チョコレートだけではない。
アクセサリーや宝石。手編みのマフラーもあったか。

容姿端麗の大富豪の下には日々、下心を持つ女性達からプレゼントが贈られてくる。
年に2回。特に集中してプレゼントが届く時がある。
彼の誕生日とバレンタインデーだ。

金には事足りる彼は、いくら高級なプレゼントをもらっても喜ぶ事はない。
差出人を確認する事なく中身を一瞥し、後は従者に与える。

それがいつものバレンタイン。


しかし、今日は違った。

「気に入ったよ、これ」

グレンの前には、温かく微笑むビキニ姿の女性・・・を模した等身大チョコレートが立っている。
カラーコーティングはされておらず、リボンでポニーテールを決めている彼女は全身こげ茶色だ。

「ふうぅ~ん」と息を吐きながら、チョコレートの全身を舐め回すように眺めた後、グレンは背後に立つ老人に声を掛けた。

「ニコライ。このチョコレートを僕の部屋に飾っておいてくれ。他のものは好きにしていいからさ。」

「かしこまりました。」

執事が数人の若者を呼び、チョコレートを運んで行くのを見送ってから、グレンは屋敷内に設けられた通信室へと入って行った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ヨォ、レオナが帰って来たぞ。」

その言葉を筆頭に、酒場内の飲んだくれ達がどっと歓声を上げた。

「今日は何人殺したんだ?ぁあ?」

「・・・・・・」

酒場の奥の部屋へと向かうレオナに絡んだ男は、自分が無視された事にムッとした表情で彼女の肩を掴んだ。

「おい、シカトはねえだろうがよ!」

そう言い終わるより早く、レオナは彼の方に向き直り、喉元にナイフを押し当てていた。
沸いていた酒場の歓声も一気に冷める。

「6人だ。何ならお前が7人目になるか?」

「ぐっ・・・悪かったよ」

ナイフをしまい、再び歩き出したレオナの後姿を、男はその場にへたり込んで眺めていた。

「相変わらず怖ええな。あれさえなきゃいい女なんだが。」

「ま、あいつはボスのお気に入りだからな。
 アサシンとしての腕も確かだし、そりゃいい気になりもするさ。」

「そういえばよ、レオナの奴、なんか魔法使えんのか?」

「何の魔法なのかは知らんが、結構な腕前らしいぜ?そういうお前はどんな魔法を使えるんだ?」

「手から炎を出せる。」

「ありきたりだな。」

「そういうお前はどうなんだよ。」

「自分の行動速度を最大3倍まで加速する事が出来る。泥棒さんにはもってこいの魔法だぜ?」

「でも馬よりは遅いよな?」

「・・・・・・」




彼らが酒を飲んでいる場所。
表向きは「酒場」となっているが、実は暗殺ギルドのロビーだ。
殺人の他、窃盗、スパイ活動も請け負っている。
『表の社会』で生きていく事が困難になった人間には安寧の場所ではあるが、規律も厳しい。




酒場の奥からレオナが戻ってきた。
先程彼女に殺されかけた男が性懲りもなく、再び声を掛ける。

「ヨォ、ボスから直々の呼び出しなんてな。また仕事か?」

「ああ。」

「景気いいねえ。何の仕事だい。」

「スパイだよ。」

それだけ答え、レオナは酒場を出て行った。


グレン=ラベムス。世界でも有数の貿易商人だ。
しかし、裏では軍事兵器の密輸を行っているらしい。

グレン邸に侵入し、密輸の証拠となる書面を持ち帰るのが、今回彼女に課せられた任務だった。

グレン邸の警備は厳重で、監視カメラはもちろん、屋敷の周りを銃を持った男達や攻撃魔法と得意とする者達が取り囲んでいる。
ここで、レオナの魔法の出番だ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
グレン邸。

「あら、ご主人様ったらまた新しい彫刻を買われたのかしら?」

従者は廊下に飾られた見慣れない石像に首を傾げ、部屋に入って行った。

「・・・・・・」

閉じていた石像の目が開いた。

「そろそろ部屋に戻らないとまずいか。」

レオナである。
レオナが使用する魔法は世界でも他に例がない。
世界が知らない、レオナだけの特殊能力。

自身の身体の材質を変化させる事が出来る。
石だろうと、金だろうと、好きな身体を好きな物質に変える事の出来るレオナは、屋敷の中で人に出くわす度に彫刻に化けてやり過ごしていた。
石像への変身中も自由に動く事が出来るのだが、石の足だと音が響くため、移動の際には変身を解除していた。

いくつかの部屋を回ってみたが、密輸に関する有力な手がかりは掴めないままでいた。


グレンの部屋に入り、身体組織をチョコレートへと変化させる。
ポーズをとり、軽く微笑む。これで、侵入時と同じ等身大チョコレートのはずだ。

すぐにグレンが部屋に戻って来た。
ベッドに腰掛け、チョコレートを演じるレオナをじっと見つめていた。

「キレイだよ…」

ふいにグレンは立ち上がり、文字通りレオナと甘い口付けを交わした。

(・・・!?)

余韻に浸るように、彼は自身の唇をペロリと舐めた。

レオナにとってはこれがファーストキスになる。
普段は滅多に感情を表に出さない彼女だが、この時は少しばかり動揺してしまった。
チョコレートの姿になっているとは言え、身体は自由に動くので、表情を崩さずにいる事が出来たのはアサシンとしてのプロ意識からか。

そんなレオナの動揺に気付く事もなく、グレンの目は彼女を見据えたままだった。
そして、指先でレオナの髪の先端をパキッと折り、口の中に放り込む。

「今まで食べたチョコレートの中で一番美味しいよ、キミは。」

興奮し始めたのか、息が乱れてきたグレンはレオナに飛びつき、ベッドに押し倒す。
これに対し、レオナはポーズが崩れないよう、ぐっと身体をこわばらせた。

グレンが再びレオナに熱い口付けをし、彼女の頬を舐め上げる。


それでもレオナは動かずにいた。
普段の彼女がこんな事をされたら、すぐにでも相手を殺してしまうだろう。
今だって、それは可能だ。
ここでグレンを殺して逃げる事だって出来る。

しかし、そうなれば犯人がアサシンである事がバレるのも時間の問題だ。今後のギルドの活動に支障をきたしてしまう。
ギルドの勢力がグレン邸に忍び込んでいる事は、兵器密輸の証拠を得るまで極秘でなければならないのだ。

レオナは覚悟を決めた。
任務は失敗に終わるとしても、責務は果たそう。


グレンがベッドに横たわるレオナの爪先をしゃぶり、そのまま口を上に移動させてくる。
太股を舐められた少し後、レオナは妙な快感に襲われたが、それでもチョコレートのふりをし続けた。

(ボス…申し訳ございません)

溶け行く意識の中、レオナはこの快感を味わえた事にちょっとした幸せを感じた。






「ニコライ。」

「は。」

「例のチョコレートなんだが、さすがに全部は食べ切れなかった。残った部分はチョコレートケーキにでも加工してくれるかい。」

「かしこまりました。」


【~完~】

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[C13] 季節外れなネタですが

夢追い人の続きをUPしようと思ったら、書いた紙をどっかに忘れて来てしまいました。ドジですねぇ。

こんな文字だらけのへっぽこサイトでもチェックして下さっている方がいらっしゃるようでありがたい限りです。
このままでは申し訳が立たないので、せめてものお詫びとして、以前書いたバレンタインネタを投下しておきます。
毎度ながら見苦しい点が多々あるかと思いますが、そこはご愛嬌と言う事でお許し下さい。
  • 2007-04-08
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