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さいきっく事件簿 ACT.2

― 1 ―万が一の為に着込んだ服が役に立った。それが不幸中の幸い。しかし、不幸の比重が大きい事に変わりは無い。特定人物の追跡任務を引き受けた和泉は今、幼い女の子の手の内にいた。自身の身体を小さく出来る能力は、追跡や侵入活動に持ってこいなのだが、和泉にはその性格柄、向いていない仕事なのかもしれない。追跡すべきターゲットのみに注意力が注がれ、周囲への気配りが出来てなかったのだ。「あ!お人形さんが落ちてる...

さいきっく事件簿 ACT.1

世の中には、現代科学では説明できない現象を引き起こす能力を持った人間がいる。手から火を出す、触れた相手を痺れさせる、体のサイズを変えられる、何にでも変身出来る、空を飛べる・・・僅かではあるが、そんな能力を持つ人間が存在していた。もちろんその能力は公にはされていないものの、彼等のほとんどは、とある企業と契約させられる事になる。そこでは超能力者と総称される特別な力を持った人間たちは、「普通の人間」に紛...